おたふく風邪の予防接種は受けさせるべきか悩みます。
任意接種でお金がかかるし、「予防接種したのに罹った」なんて
話も聞くし、予防接種の副反応も気になる、、、ん〜どうしよう!?
と悩んでる間に、子供の幼稚園で流行してきちゃった、、、。
なんてケースが非常に多いです。
ここでは、おたふく風邪の予防接種を子供に受けさせるべきか、
そして予防接種のメリット・デメリット(副反応など)を、
解説しています。
参考にしてください。
おたふく風邪 予防接種について
まず、おたふく風邪の予防接種を受けたからといって、
おたふく風邪に絶対に罹らないわけじゃない事を理解しましょう。
抗体獲得率は90%前後と言われていて、だから
予防接種したのに罹ったという場合も少なくないです。
ただ、症状が軽く済むのが非常に大きなメリットです。
さらに、おたふく風邪は無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎などの
合併症が非常に怖いです。その頻度は無菌性髄膜炎が約2%、
難聴は0.5〜0.01%の割合と言われています。
罹ったとしても症状を軽く抑えて、合併症・後遺症の
リスクを減らせられる予防接種は、受けるメリットがあると思います。
ちなみに料金は、地域・医療機関でまちまちですが、
概ね5,000円〜7,000円程です。公費助成のある自治体だと安いです。
参照:おたふく風邪ワクチンの公費助成について
1歳で1回目を接種し、4〜6歳頃に2度目を接種するのがおすすめです。
そう疑問を持って当然です。
それは、以前MMRという麻疹、風疹、おたふくかぜの三種混合ワクチンが定期接種されていましたが、おたふくかぜワクチンの副作用と思われる 無菌性髄膜炎が多数報告されたので1993年4月に中止されました。
そして今に至るという状態です。
おたふく風邪 予防接種の副反応
今接種するおたふく風邪ワクチンは、麻疹・風疹との
混合ではなく、単独のおたふく風邪ワクチンです。
そして、無菌性髄膜炎を起こす頻度は非常に低いです。
その頻度は数千人に1人程度です。
おたふく風邪を発症した場合に合併症として起きる
無菌性髄膜炎が50人に1人程度の頻度ですから、
副反応の場合の方が、遥かに確立が低いことが分かると思います。
他の副反応は、発熱、耳下腺腫れ、嘔吐、咳、鼻汁などの
おたふく風邪に似た症状が現れることもあります。
これは数日で無くなります。
また、100万人に1人程度の割合で、
急性血小板減少性紫斑病が現れます。
気になる方は、予防接種前の問診で
先生にしっかり聞いて、リスクを理解したうえで接種しましょう。
おたふく風邪 予防接種 大人も受けるべき?
おたふく風邪は大人が罹ると大変です。
大人は子供よりも、体内に入ったウィルスに抵抗する力が
強いので、症状も強く現れます。
40度近い高熱が出たり、耳下腺の腫れも強い痛みを伴います。
怖いのが子供のおたふく風邪と同様に合併症です。
髄膜炎が約10%、0.2%で脳炎、他に膵炎もあります。
他に、女性は卵巣炎、男性が耳下腺炎性睾丸炎が怖いです。
男性の睾丸炎は非常に確率が高く20%〜35%です。
陰嚢部が腫れて痛み、睾丸のダメージが大きいと後遺症として
無精子症になる恐れがあります。
大人でおたふく風邪になった事が無いなら、
ワクチン接種した方が良いです。
その前に、抗体検査をして抗体を持っているかを検査しましょう。
おたふく風邪は、症状を発症しなくても抗体を獲得できる
不顕性感染というケースもあります。
親に聞いて「どっちかわからん」と言われたら、
抗体検査をしてみましょう。