引越し ハウスクリーニングの相場は?そもそも必要?義務?

引越しでトラブルの火種になりやすいのが、ハウスクリーニング代です。

借主は、「出ていく部屋のクリーニング代なんて払いたくない!」と考えるし、貸主は「あなたが汚したんでしょ?キレイにして返してよ。」と考えます。

掃除 イメージ

そんな双方の意見を聞いてたら、不毛な水掛け論で終わってしまいますので、そこは国交省がガイドラインを作っています。「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」です。

ただ、こんなガイドラインがあるからと言って、トラブルが無くなるわけがありません。

貸主は「契約書にちゃんと書いてあるだろ!」と言うし、借主は「契約書に書いてあったって、高すぎるだろ」となります。物件と貸主・借主が違えば、各々の解釈も考え方も違います。だからトラブルが後を絶ちません。

ここでは、一般的な引越しの際のハウスクリーニングの考え方や、相場についてまとめています。ハウスクリーニング代の請求をされて「ん??」と思った借主の皆さん、参考にしてください。

引越し ハウスクリーニングの相場

まず、引越しに伴うハウスクリーニングの相場を知りましょう。

アパート・マンション(空室・荷物なし)の場合

  • 1DK・1K(ワンルーム):20,000〜35,000円
  • 1LDK〜2LDK:30,000円〜70,000円
  • 3LDK〜4LDK:50,000〜110,000円
  • 5LDK以上:100,000円〜

戸建ての場合、2、3割増しと考えてください。

かなり差があるのは、地域・汚れ具合・部屋のつくり・どこまでやるのか(床のワックスがけ・エアコンなど)で大きく金額が変わるからです。

ワンルームのアパートで、退去時に請求されるハウスクリーニング代が2、3万なら妥当と考えて良いでしょう。5万を越えるようなら、内訳や明細を確認しましょう。

いちばんいけないのは、「どうせ払うなら」と、引越し前自分で業者にハウスクリーニングを依頼するケースです。自分で依頼しても、退去時に賃貸人からハウスクリーニング代を請求される可能性もありますので気を付けましょう。

関連ページ
引越しの掃除 どこまでやる?しないと敷金は返ってこない?
引っ越し 段ボールへの詰め方【服・CD・本・食器 編】

引越し ハウスクリーニングは必要なのか?

そもそも、『引越しの際にハウスクリーニングは必要なのか?』という話ですが、ハウスクリーニングが必要か不要かという話なら必要です。

次に借りる人に気持ち良く入居してほしいですからね。要は、その費用を貸主・借主どちらが負担するのかという話です。この答えは、基本的に貸主です。

全額借主が負担する義務はありません。

その根拠は、上に紹介した国交省のガイドラインに書いてあるからです。じゃ、「なんでハウスクリーニング代を請求されるの?」という話ですが、それは、「契約書に書いてあるから」という理屈です。

契約書の重要事項説明書に【ハウスクリーニング費は借主負担】と書いてありませんか?口頭で説明が無くても、書かれていてハンコを押してたら了承したことになります。

ですから、引越し時にハウスクリーニング代を請求されても仕方ないです。

次からは具体的な金額や、どういうケースでハウスクリーニング代が高くなるのかまで契約時に確認しましょう。

引越し ハウスクリーニングは義務なの?

では、『契約書に書かれていたら、いくら請求されても払う義務があるのか?』いう話ですが、国交省のガイドラインがある以上、賃貸人の言い値が高すぎたら全額払う義務はありません。

ただ、ガイドラインを盾にとって、「一銭も払わない」という姿勢で対応すると、思いっきり揉めます。ですから、よくて折半くらいの気持ちで交渉しましょう。

ハウスクリーニング代の交渉の要点

  1. ハウスクリーニング代が高すぎませんか?
  2. 国交省のガイドラインを読んだんですけど
  3. 普通に使わせてもらって汚れただけですよ
  4. 私が借り始めた当時と同じ状態に戻すのは無理ですよ〜
  5. ●●って次の入居者向けのリフォームじゃないですか?

5.の●●は、例えば床のワックスがけなど、明らかに次の入居者のためだなとわかるものは、支払う必要ないです。相場を超える高額な請求されたら明細を聞いて、そういうところをつつきましょう。

義務じゃないのに、ハウスクリーニング代を借主がある程度負担するのが通例になってること自体が間違ってるとは思いますが、契約書に書いてあって、相場の範囲内なら仕方ないとあきらめましょう。

次の契約時には、そこをしっかり確認して、さらに入居時の傷み具合を細かい点まで詳細にチェックしましょう。酷いときは、ハウスクリーニングのやり直しなどを求めるのもありです。前の入居者からハウスクリーニング代を取っておきながら、業者に頼んでいない、、、なんてケースはよくある話です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です